「2月の勝者」と言う中学受験を題材にした漫画をご存じですか。
たまたま無料だったので、軽い気持ちで読んでいたのですが、すごく臨場感があって、息子はまだ5歳なのですが、自分の子が大丈夫なのか急に心配になりました。
首都圏の4人に1人が中学受験をする時代と言うことなので、「息子ももしかしたら中学受験するかも」、「そうなったら共働きの我が家がかなり不利になる」と思い、幼児期の今からやっておけることがないのか考えてみました。
我が家の現状
私:田舎出身で、中学受験未経験。私立に縁なし。心配性。
夫:中学受験経験者。大学付属校出身で、子供もどこかの付属校に入れたいらしい。
息子:飛びぬけて賢いわけでも、飛びぬけて頭が悪いわけでもない、普通の5歳児・年中さん。くもんで算数を勉強中。
中学受験の最終到達点の確認:過去問をチェック
夢見がちな夫が入れたいと言う大学付属の学校の過去問を中古で買ってみました。まだ現実を見なくてもいいと思い、最高峰の学校のものを買いました。
ざっと見てみるとかなり難しかったです。
正直に言うと今自分が受けたら不合格だと思うよ。
普通の勉強だけでも難しいのに加え、「教養」を問う問題が含まれていて、勉強は塾で面倒を見てくれるだろうけど、教養の部分は日頃の積み重ねでしょうから、家庭で何とかしなくてはと思いました。
例えば年中行事や食事のマナー、食べ物の旬や祝日、慣用句や熟語等の語彙力がありました。そういうものは幅が広いので、受験直前になってすべてを叩き込むのは不可能ですし、叩き込むのは普通の勉強の方でしょうから、小さい頃から日頃の積み重ねで教養を深めていく必要があると思いました。
ここで問題になるのが、親の教養です。
ただ漫然と過ごしてきた会社員の私には、年中行事すら曖昧です。
良いお家柄の素敵なお母さんならきっとよくご存じで、子供に生活の一部として伝えていけるのでしょう。
この学校は「庶民はお断りってこと!?」とと思いましたが、教養のある庶民を目指したいと思います。。。
中学受験の本を読んでみた
せっかく過去問を見たので中学受験関連の本も読んでみました。
<読んだ本リスト>
・大学付属校合格バイブル
・灘→東大理Ⅲの3兄弟を育てた母の秀才の育て方
・中学受験の失敗学
大学付属校と進学校では問題の傾向が異なるとのこと。
進学校は応用問題、大学付属校は基本的な問題で進学校の方が問題は難しいそうです。
私がまずいと思った教養の問題は 大学付属校ならではの問題のようです。
私は、上位の大学付属校に入れなかったら中堅の進学校に行って大学受験を頑張ればいいと思っていたのですが、大学付属校と進学校の両方を受けるのは共倒れになる可能性もあるそう。
・散歩のときは辞典を持ち歩き知的好奇心を刺激する
・書き順は守る
・習いっぱなしで復習時間を取っていなかった
・塾や家庭教師の過密スケジュールで、かえって知識の整理・定着が妨げられた
・ 子供の偏差値をはるかに上回る学校で第二志望以下も固めていた
志望校全滅で公立に行ったりすると荒れてしまうケースもあるようです。。。
子どものためを思って中学受験させるのに本末転倒ですね。。。
・努力を始めなくてはならない地点が「デキ」のいい子と悪い子で異なる
・語彙や知識の蓄積には個人差が大きく、教養の差は埋めるのが難しい
→能力差と折り合いを付けながら、可能な範囲の結果を出せるよう努力することの繰り返し
この教養の部分を今から身につけて、 「デキ」のいい子との差を縮めたいなと思いました。
我が家で幼児期にやっておこうと思った事
そもそも中学受験をするのか、進学校がいいのか大学付属校がいいのか、まだ小さいのでわからないですが、どう転んでも対応できるように、今後家でやっておくことを考えました。
【国語】
・語彙を増やす慣用句などのなどを積極的に用いる
・ダイソーで買ったことわざと四字熟語の週めくりカレンダーで1週間に1つずつ覚える
【社会】
・年中行事を暮らしに取り入れる(適時解説する)
・日本各地の地域の特性や気候伝統産業などを折に触れて紹介する
・ 食事をしているときに旬の食べ物を紹介する
・祝日はただ休むのではなく何の日であるか紹介する
・世界遺産や経過地代表的な山や川や湖などに行く
・旬の食材や年中行事に関係する絵本を読む(子供が興味を持たなくてもイライラしないように図書館で借りる)
・話題になっているニュースの内容や意味を開設する(もう少し大きくなったら子供新聞をとりたい)
【理科】
・図鑑などを用いて植物や動物に関する知識を深める
・コロナが落ち着いたらプラネタリウムに行く
・夜空を見る機会があれば星や星座を紹介する(先に自分が覚えておく)
【算数】
・計算の基礎力を付ける
・処理速度を上げる
基本は公文を続けていくことにしようと思います。
問題の量の割に時間が短いので、計算は早く正確にできるようにしておきたいと感じています。
我が家ではやれないと思ったこと
算数の特殊算等中学受験特有の計算等は全くわからないので、塾にお任せしようと思いました。また、理科の電気や力学のようなもの、実験の類は自分が教えられそうもないので、もし中学受験するなら塾に入れるしかないだろうなと思いました。
そもそも自分に教養がないので、教養を身に付けるところから始めないと。。。自分が子供のころは宿題しかやった覚えがないから、都会の子って大変だね。
高校受験と大学受験2回やる方が大変だと思うよ。
「勉強、勉強」ではなく自然に紹介できるようにしたいので、まずは自分が教えられるようにならないとね。普通に暮らしながら、いつの間にか教養が身に付いていたという形になるのが理想だね。
二月の勝者では、中学受験は「父親の経済力」と「母親の狂気」と言われていました。子供がまだ小さいのにこんなことをしている私って、すでに「狂気」かも・・・。と思っています。
しかし、「中学受験どうしよう」という漠然とした不安が、過去問を見て対策を考えたことで和らいだので、よかったということにしたいと思います。